弘前の静かな街並みに佇む「翠明荘」は、昭和初期の実業家・高谷英城の邸宅として築かれた歴史的建築群です。昭和9年(1934年)に建てられた洋館と日本館を中心に、明治時代の土蔵や奥座敷など、計6棟が国の登録有形文化財に指定されています。 館内には、富山の名工・横山白汀による繊細な彫刻欄間や、金箔を贅沢にあしらった格天井、津軽塗の建具など、東西の美が調和した意匠が随所に施されています。また、
京都の庭師・辻地月が手がけた枯山水の庭園
は、四季折々の表情で訪れる人々を魅了します。 かつては料亭として人々に親しまれたこの邸宅は、現在、新たな形で地域に開かれた複合施設として再生の道を歩んでいます。歴史と美に包まれた、心豊かな時間をお過ごしください。